こんにちは、東北大学工学研究科、都市建築専攻修士1年の飯田といいます。
私は今カナダオンタリオ州ロンドンという町の(イギリス人が作った町なのでテムズ川なんかもあります)ウェスタンオンタリオ大学というところにいます。大学が街の中心にあったり、forestcityと呼ばれてたりちょっと仙台と似ていたり?
私は実は交換留学ではなく、休学して研究生として留学しています。私の研究分野は’風と建築’という分野です。高層ビルや橋、ドームなどの建築物は風を受けて倒壊、破損することがあり、どうしたら防げるのか、よりよいデザインができるのかなどがこの分野で研究されています。まだこの分野の歴史は浅く、かつ研究には大きな実験施設が必要なので、研究が盛んな大学は限られており提携校の中からは選べなかったという訳です。UWO(university of western ontario)のWind tunnel(風洞実験所)は、この分野を確立したdavenportさんという人が作った施設で、風と建築分野では有名な研究施設です。今はなきツインタワー(ニューヨーク世界貿易センタービル)などもこの施設で検討されたようです。研究室の教授に紹介していただいてこの研究施設で一年間研究させてもらえることになりました。
こちらではソーラーパネル設置への関心が高まっているようで、多くの人が建築物に設置したソーラーパネルへの風の影響を研究しています。私も一般住居に設置したパネルへの影響を風洞実験により研究しています。phDの方に毎日指導していただいたり、教授とも頻繁にミーティングがあったりと研究環境にとても恵まれているように感じます。
日々の生活について。交換留学と違って、家は自分で探さないといけないし、交換留学生同士の会みたいなものはありません。(あるのかもしれないですが、交換留学生ではない私には情報が入ってきません、)またキャンパスにはまったく日本人がいません!かつはじめはカナダ人が何を言ってるかさっぱりわかりませんでした。そういうわけで始めは友達づくりに苦戦しましたが、なんとか楽しくやってます。英語を学ぶには良い環境かもしれません。
今はロングホリデー中で、友人のカナダ人ファミリーのお家に半月くらい居候しています。日々とても楽しいですが、休日ぼけしていてもとの生活に戻るのが大変そうです。
いろいろと長く書きましたが、留学したいと思った理由は実はそんなに大層なものではなく、自分の将来像を考えたとき英語が不可欠で、日本でコツコツやってても私には無理(各種英語のスコアがたいしてあがらなかったり、あがっても英語がしゃべれる実感がなかったり、そんなに英語にかける余力と時間がなかったり)と思い、一年間でがっつり学んだ方が長い目で見ると効率的だと思ったからです。ついでに自分の分野の研究の知識も深められたら最高!という感じです。でも4ヶ月たってみると、ただ英語力というもの以上に得るものがあったなぁと感じています。自分の内側のことについて深く考えたり(違う環境におかれることで自分自身への発見も色々あるのです)、世界のこと日本のことを考えたり、研究面でも一生かけて研究している人が多くいて(ポスドクがたくさんいるのです)また一方で、フットワーク軽く様々なキャリアを積んでいる人もいて大変刺激を受けています。
あと8ヶ月間何がおこるかわかりませんが、楽しんで学ぼうと思います。
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